先日、義父(妻の父)にクッカーとキャンティーンボトルをもらいました。
40年くらい前の、登山をしていた頃に使っていたものだそうです。
義父は最近、所持している山を昔のように切り開いて散策道にしようとしているらしく、
その流れで昔の登山道具を引っ張り出したようです。
渡してくれる時、「一緒にウチの山を見に行かないか」と誘われたので行ってきました。
かろうじて猪か何かが通ったような道を、小枝や草や笹を鎌で切り払いながら進み
昔は田んぼや畑だった義父の土地にたどり着きました。
義父にとっては自分の幼い頃見た風景、両親と農作業したり、
走り回って遊んだ思い出のある場所だろうと思うのですが、
今、僕が見るそこは荒れ果てた山です。
正直に「ここを切り開いて整備するのは難しい…」と思いましたが、
学者肌で没頭する性質の義父は自信とやる気に満ちています。
せめて、義父が見ていた…見ている景色を共有したいと思って
国土地理院の航空写真を検索しました。
義父が切り開こうとしているところが赤丸の位置です。
カラーで見れるのは1974年が初め。
(大学進学以降地元を離れた義父はこの頃を知らないと思いますが、
義父が子どもの頃のモノクロのものとそれほど違いがないのでこの写真を載せます)
現在。
2枚の写真を見比べると、農業の衰退や人と山の関わり方の違いを思わずにはいられませんが、
ここにも里山と言えるような風景があったことに少し心が動きます。
気持ちと時間に余裕があるとき、手伝おうと思っています。
数年掛かりになりそうですが、できた暁には息子も大きくなっているだろうから
三世代でキャンプをしようと思います。