我が家では薪ストーブ用の薪をどう調達するかが通年の問題です。
春夏のオフシーズンは悶々と手立てを考え、なんとか調達して迎えた秋冬は
薪の残量を気にしつつ、追加で調達しながら焚いています。
今年は9月になっても全く調達できず、買うか、エアコンを使うか…と
無銭暖房を諦めていました。
ところが先日、近所の方が、昨シーズンの終わりからずっと空になったままの
我が家の薪棚を見て「うちの山の木をもらってくれないか」と訪ねて来られました。
ご近所さんと言っても初対面の老大人で、状況がわからず、よくお話を聞いてみると、
山を切り拓いて個人的なゴルフの練習場を造っているらしく、邪魔な木を伐採した後、
どう処分したらよいかと思案されていたようで、
これは僕が理想としてずっと思い描いていた相互扶助での薪調達だ!と興奮し、
しかもその山が我が家から車で3分、かつ車の乗り入れができる場所という
これ以上ない条件で、大喜びの中、現地に連れて行ってもらいました。
山に向かう車中で「あんまり良い木じゃないんだけど…」と申し訳なさそうにされていて、
スギやマツかもしれないな、枝や葉の処分はどうしようかなと考えていましたが、
現地に着いてみると、そこにあったのは枝を切り飛ばし、
1mくらいに切り揃えられた直径25~30cmのナラとカシの原木丸太…。
夢のような状況にクラクラしながら「ありがたく頂戴します。明日から通います」と宣言し、
以降、時間を見つけてはチェーンソーと斧を持って、せっせと山に行っています。
ただ、残念なのが僕の体力と僕の車です。
20年以上の運動不足で、10分で息が上がる身体での玉切りと薪割り、
申し訳程度のトランクしかない普通車での運搬で、
今シーズン一杯の薪を確保するのにも、長い時間がかかりそうです。