石 川 晋 次 いしかわ しんじ 一級建築士
1980年 広島県福山市生まれ
2002年 国立呉工業高等専門学校 建築学科 卒業
組織設計事務所 主に公共建築の設計
ゼネコン 主に民間建築の設計・監理
工務店 主に住宅や店舗の設計・工事管理
2019年 石川晋次建築設計事務所 設立
一級建築士事務所 広島県知事登録24(1)5360号
妻と小学生ふたりの4人家族。
受賞
2024年 東尾道の家
2022年 法成寺の家
場所性と住まい手
敷地には場所ごとに、その敷地だけが持つ特性があります。
土地が持つ歴史や文化、敷地から見える景色、周辺状況、自然環境を読み取り、その特性を活かして生まれる素直な個性と豊かさを持った空間をつくりたいと思います。
そして、その空間がその場所で暮らす住まい手の暮らしに寄り添い、馴染んでこそ、理想の住空間だと考えます。
機能性と普遍性
住まい手だけでなく、訪れる人や道行く人の目や手に触れられながら永い時間在り続ける建物は、凛とした佇まいで、時間が経っても古くさくならず、その地域に溶け込んだ風景であってほしいと思います。
その建物に関わる人の動きや、そこで起こる場面を思い描き、本当に必要なことを突き止め、機能的で使い勝手が良い、正直で確かなものを形づくりたいと思います。
領域と境界
日々の暮らしの行為がその場所に領域を作ります。建物の設計は内外を生む外壁、間仕切壁や建具類、土間や縁側等を駆使して、その領域の操作をすることと言い換えられると考えています。
使う人の身体や動作、事象との距離、視線や音や匂いによって領域と領域の境界ができたり、つながったり、曖昧になったりします。
それを建築による操作で心地よい豊かな暮らしにつなげたいと考えています。
自然と感覚
人は温度や湿度などのように数値で適正を表すことが難しい感覚を持っています。
光と影の生じ方による気分、感じる風や空気の流れによる居心地、素材の質感や色味の持つ印象、土や水や草木から受ける生命感…。
数値化できない心地よさを持ち込んだ設計によって、同時に少しだけ秩序を与えて、自然と人の感覚がちょうどよく溶け合う空間をつくりたいと思います。